昨今のコロナ禍で私たちのライフスタイルは変わり、地方移住をする方が増加しています。
仕事がリモートワークになり、
「あれ?今の土地に住んでいる意味はあるのか?」
「わざわざ、家賃が高い都心に居なくてもいいのでは?」
「これを気に田舎暮らしをしてみたいな…」
と地方移住を考えている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、東京都から秋田県へ移住をして3ヶ月目のかずにゃんが
- 地方移住のメリット・デメリット5選
- 地方移住で失敗しない4つのポイント
- 地方移住を悩むならデュアルライフもおすすめ
- 地方移住で受けられる「移住支援金」とは
を紹介します。ぜひ最後までお読みください。
地方移住のメリット5選
それでは早速、地方移住のメリットから見ていきましょう。
地方移住のメリットは5つあります。
- 都心に比べて家賃が安い
- 人口密度が少ない
- 自然に囲まれた生活が出来る
- 鮮度の良い野菜や海産物が楽しめる
- 子育てがしやすい
それぞれ詳しく解説します。
1.都心に比べて家賃が安い
東京のワンルームの相場は6~8万円です。(教えてグッドルーム参照)
一方、私の移住した秋田県ではワンルームの相場が3.1万円、2LDKでは6.3万円と都心よりも半分の金額で広い家に住むことが可能です。(ホームメイト参照)
2.人口密度が少ない
都心はどこに行っても人が多く、人混みを歩くだけでも疲れてしまいます。
さらにコロナがまん延している今、人混みを多い場所を歩くのに不安を感じる方も多いのではないでしょうか?
その点、人が少ない地方では安心して暮らすことができます。
電車もありますが、都心のように満員になることは少ないです。
3.自然に囲まれた生活が出来る
地方移住の最大の魅力といっても過言ではない「自然」。
四季で変わる景色は都心では見ることは難しいですが、地方では常に自然に囲まれています。
仕事の気分転換も出来て疲れも癒されます。
4.鮮度のいい野菜や海産物が楽しめる
地方によっては、その土地で採れた野菜・海産物などを直売所で販売しています。
その日に採った新鮮な食材が手に入るというのも地方移住の醍醐味です。
私の住んでいる東成瀬村では、5月から直売所が開かれます!
5.子育てがしやすい
自然体験は、子供の「創造性が培われる」「認知力が高まる」「心身の健やかさの促進」など良い影響を与えます。
その点から「自然豊かなところで子育てをしたい!」と思う方も多いと思います。
移住先側も新しい家族が増えることは喜ばしいことなので、子育て支援を積極的に行っている地域も多くあります。
例えば「18歳までのお子さまの医療費を無料」とする自治体。(北海道蘭越町、岩手県一戸町など)
山梨県道志村は、18歳までのお子さまのいるひとり親家庭は、保護者も含めて医療費が全額助成の対象となり、子育ての資金面でも地方移住はメリットが多くあります。
地方移住のデメリット5選
続いてデメリットを見てみましょう。いい面もあれば悪い面もあります。
ですが前もって知り、理解をしていれば対策も出来ます!
地方移住のデメリットは5つあります。
- 交通機関が不便
- 飲食店、商店が少ない
- 娯楽施設が少ない
- 仕事の選択肢が少ない
- 教育の選択肢が少ない
それぞれ詳しく解説します。
1.交通機関が不便
電車は1時間に1本のペースで、乗り逃すと予定が大きく狂ってしまいます。
バスも同様本数が少なく、住む場所によってバス停が遠いところにあります。
結果、駅やバス停に向かうにも車は必要なので地方の生活に車は欠かせないものとなっています。
2.飲食店、商店が少ない
飲食店、商店の数が圧倒的に少ないです。
ですが隣町にはありますし、今はネット通販もあるので手に入らないものはないので、外食をあまりしない人、買い物はネットが主流の人にとっては大きなデメリットではないです。
3.娯楽施設が少ない
娯楽施設も近くには無いのですが、飲食店同様ほかの町にはあります。
頻繁に遊びたい人にとってはデメリットです。
4.仕事の選択肢が少ない
詳しく言うと「仕事はあるが業種や職種の選択肢が少ない」です。
都心に比べると地方はIT企業も少なく、大手企業で経験を積みたい場合は地方で探すのは難しいです。
しかし介護福祉士や保育士、地域おこし協力隊など人材が不足している職業はとても需要があります。
現在では冒頭で書いた通りリモートの会社も増えているので、都心でリモートの仕事に就いてから移住するのもおすすめです。
5.教育の選択肢が少ない
子育ての環境がとても良くても学校数が少ないため進学の際には選択肢が少なくなってしまいます。
私が移住した秋田県の東成瀬村には、高等学校がないので中学校以降の進学は秋田市内に出ないといけません。また私立の小学校、中学校に進学させたい場合にも村外へ通学しないといけません。その際に通学はバスまたは自家用車での送迎です。
地方移住で失敗しない4つのポイント
地方移住を失敗させない為に、これは気を付けた方がいいという4つのポイントを紹介します。
1.車がある前提で生活を考える
デメリットでも記載しましたが、通勤、通学だけではなく、車が無いと地方では何も出来ないと思ったほうがよいです。
買い物を行く際も基本は車です。
私が住んでいる秋田県東成瀬村では、スーパーは隣町にしかないので車は絶対にかかせません。
私の家から一番近くのコンビニまでは、距離が12kmあるので徒歩で約2時間20分かかります。
2.物の値段は安いが賃金も安い
家賃や現地で採れた野菜などは安いですが、ネット通販が主流になりつつある今、物価の差は無いです。
厚労省が発表した都道府県別の最低賃金は、地方の最低賃金は820円~で、東京の最低賃金1,041円と大きく差がありました。
そのため物の値段が安くても、賃金が安いので劇的に生活費が抑えられるという考えは危険です。
極端に寒い地域では、冬に灯油代や光熱費などが都心に比べて高くかかってしまうことがあります。
灯油は、現在2022年3月29日で18Lが平均2,226円となっております。
18L当たりの価格は灯油用のポリタンク1つ分です。
給油する暖房機にもよりますが、1日4時間使用で大体給油3-4回分前後の量となります。
つまり、1週間前後の量とすると毎週2,226円かかり、ストーブの灯油代のみで1カ月で約8,904円分です。
一方、都心の冬場の電気料金は、平均1人世帯で6,535円/月でした。
結果、灯油代金よりは安いという結果でした。
大前提として、車のガソリン代もかかることを頭に入れておく必要があります。
私はリモートで仕事をしているので車を使用するのは約週4日程度。
車種は日産のSUV「エクストレイル」に乗っており、車のガソリン代は月1万円程度かかっております。
3.天候や気温などが自分に合っているか
山に行くと気温の寒暖差が大きくあり、場所によっては雪かきや雪下ろしなどその土地ならではの習慣もあります。
生活の一部として慣れると思いますが、苦手意識がある方は移住後に大変な思いをしないように調べておくことをお勧めします。
地方移住を悩むならデュアルライフもおすすめ
デュアルライフ(二拠点生活)とは、二つの地域に拠点をもち、行き来して生活することです。
完全に地方移住をする前に、
「休日のみ地方に行ってみる」
「一か月の半分を地方で過ごす」
というように少しづつ地方の生活を体験して自分の目で確かめるのもおすすめです。
地方移住で受けられる「移住支援金」とは
移住支援金とは、東京都23区(※1)に在住または通勤する方が東京県外の地方へ移住し、起業や就業する際に、都道府県または市町村から補助金が支給される制度です。
移住支援金は世帯で最大100万円、単身の場合は最大60万円が支給されます。
しかし、移住をすれば必ず貰えるわけではなく一定の条件を満たす必要があります。
例えば移住先で、
- 「地域の中小企業などへの就業」
- 「テレワークにより移住前の業務を継続」
- 「地域での社会的起業を実施する」
など条件があります。事前に確認しましょう。
※1 東京圏内の条件不利地域を含む
出典:内閣官房・内閣府総合サイト 地方創生
まとめ
今回メリット・デメリットを紹介いたしましたが、改めて見ると地方移住した場合のメリットは数多くあります。
住めば都といいますが、都心には都心の良さ、地方にも地方の良さがあります。
しっかりとメリット・デメリットを知ったうえで地方移住しましょう!
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